喜光寺(kikouji)
喜光寺は、奈良時代の名僧・行基菩薩によって養老5年(西暦721年)に創建され、古くは「菅原寺(すがわらでら)」と呼ばれましたが、天平20年(748)に聖武天皇がご参詣された際に、ご本尊より不思議な光明が放たれ、そのことを喜ばれた天皇より「喜光寺」という寺号を賜りました。
聖武天皇の発願による東大寺大佛殿建立の際、本堂がその雛形とされたという伝承から「試みの大佛殿」として知られています。
菅原の里は菅原道真公の誕生の地と言われることにちなみ、学徳円満・合格祈願の寺としても信仰を集めています。
南大門
南大門は、平成22年(平城遷都1300年)に450年振りに復興されました。
彫刻家 中村晋也氏が制作された仁王像が祀られています。
吽形像(像高約330cm)、阿形像(像高約330cm)
本堂
明応8年(1499)に焼失したが、その後現在の本堂として再建された重要文化財。
重層の本堂は、本山・薬師寺の東塔や金堂と同様に、裳階を付けた復古建築。
ご本尊
平安時代に造像された阿弥陀如来がご本尊(重要文化財)。木彫りの上に下地漆を塗り、その上を金箔仕上げにして造られており、今ではお顔のみにその一部が残っています。肩から胸にかけての衣文の線は流麗で、彫りがやや浅く、それが慈悲深さを観じさせています。
御朱印
赤い和紙の特別朱印「疫病退散銀印」は、秘仏「宇賀神王」特別開帳期間限定にのみいただくことができます。
境内の蓮の花
蓮の花の開花は、6月下旬から8月上旬まで。250鉢を超える色とりどりの蓮の花が境内を覆いつくし、まるで阿弥陀佛の極楽浄土を映し出したかのようにみえます。
- 住所
- 〒631-0842 奈良市菅原町508
- 電話
- 0742-45-4630
- 拝観料
- 大人:500円
大学:500円
高校:500円
中学:300円
小学:300円
- 拝観時間
- 午前9:00~午後4:30(入山締切午後4:00)
- アクセス
- 近鉄尼ヶ辻駅から徒歩10分、近鉄大和西大寺駅から徒歩20分
- HP
- 公式HP
- トイレ
- 行祭事
- 喜光寺縁日:毎月2日
行基会大祭: 3月2日
ロータスロード:6月中旬~8月中旬
盂蘭盆法話:7月第3土・日曜
- 花ごよみ
- 花蓮: 6月中旬~8月中旬 200鉢
- ご利益
- 学徳円満・合格祈願