不空羂索観音菩薩立像(東大寺法華堂)
[尊像名]不空羂索観音菩薩立像(ふくうけんさくかんのんぼさつりゅうぞう)
[寺院名]東大寺法華堂
[材質、仕上げ]脱活乾漆造(だっかつかんしつづくり)、漆箔
[時代]奈良時代
[仏師]
[像高]362.1cm
[概要]
本像は法華堂創建当初からの本尊である。
額には第三の目と白毫(水晶嵌入)を表す。八本の腕の内、第一手は腕前に合掌した手の間に水晶の宝珠を挟んでいる。
本像と脇侍の梵天・帝釈天像の頭上には、大きな蓮華の周囲に小さな蓮華8個を配した正倉院宝物と相通じる見事な天蓋が取り付けられている。中央の鏡からは放射状に光の線が広がり、本尊に向かって天から光が降り注いでいるかのようにも見える。